庭木にわき)” の例文
汚ないながらも可なり大きかった家が取り崩され、庭木にわきや境の樫木は売られて切られたり掘られたりして、其処らじゅう明るくガランとして居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
さる老実業家が自分の隠居所いんきょじょを建てるつもりで、いろいろの庭木にわきなども用意し、ことに、千本にも近いつつじを植えんでおいたところなので、花の季節になると、にしきをしいたような美観を呈する。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)