年増としかさ)” の例文
中では一番年増としかさの金ちゃんは尻切しりき草履ぞうりを引きずって門柱もんばしらに手を掛けながらとびらの陰にかくれて恐々覗いている私を誘った。坊ちゃんの小さい姿は町っ子の群れに取り巻かれて坂を下った。
山の手の子 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)