市中まちじゅう)” の例文
「左様なものではございませぬ。奥方さまのお慈愛から、市中まちじゅうの捨児や親のない孤児みなしごを拾うて、養ってやるお長屋でござります」
従って、当然市中まちじゅうは大変な騒ぎとなりましたが、更に不思議な事には、翌朝になると、その耶蘇の屍体が何時いつの間にか消え失せてしまっていて、旧通もとどおり、木製の耶蘇が十字架にかかっているのでした。
夢殿殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)