山県有朋やまがたありとも)” の例文
内閣総理大臣兼内務大臣陸軍中将従二位勲一等伯爵山県有朋やまがたありともを筆頭とし、監獄石川島いしかわじま分署看守副長十等野口正義を末尾とするところの
武鑑譜 (新字新仮名) / 服部之総(著)
この官軍の参謀は、山県有朋やまがたありともであった。山県は市民を惨殺し、そのうえに、長岡城を徹底的に破壊して、その横暴ぶりを露骨に示した。
その後身が、益田ますだ男爵の愛妾あいしょうおたきであり、妹の方が、山県有朋やまがたありとも公のお貞の方であるというのは、出世の著るしいものであろう。
明治大正美人追憶 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
彼はことさらに叔父の前に滔々とうとうと維新の大業を論じ、上は村田清風から下は山県有朋やまがたありともに至る長州の人材を讃嘆さんたんした。
山県有朋やまがたありともという立派な名前があるのに、なにもわざわざ昔の名前をほじくり出して、なんのかのと、冷やかしがましいことを書き立てんでもよいだろう。
山県有朋の靴 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
「——司令官、ただ今、征討軍本部から電信がありました。陸軍卿の山県有朋やまがたありとも閣下からであります」
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
弾正台も兵部省も(山県有朋やまがたありともは外遊中)薩派の手中にあったことから
黒田清隆の方針 (新字新仮名) / 服部之総(著)