“山塞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんさい87.5%
やまさい12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その山塞さんさいは、上から下までひびだらけでした。そのずれたわれ目から、大がらす小がらすがとびまわっていました。
四馬剣尺しばけんじゃくが、どっかと腰をかけた頭目台とうもくだいの前へいって、この山塞さんさいの番頭格の木戸が、うらみつらみをのべたてた。木戸は、よほど骨を折ったものと見える。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
山塞やまさいにはもう誰一人としていない、袴野は皆とは一足先にかえることが出来るし、とりでにすて一人を置いて行くことの安堵あんどさは、どういう安堵したことがらよりも、さばさばしたものだった。