“屠手”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
としゅ50.0%
としゆ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
屠手としゅは屠獣所から雇うてきたのである。撲殺には何の用意もいらない。屠手が小さなおのに似た鉄鎚てっついをかまえて立っているところへ、牧夫が牛を引いて行くのである。
去年 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
内に庭をへだてゝ、北は検査室、東が屠殺の小屋である。年の頃五十余のでつぷり肥つた男が人々の指図をして居たが、其老練な、愛嬌あいけうのある物の言振で、屠手としゆかしらといふことは知れた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)