小塚原こづかはら)” の例文
ひしがれたれば如何に強膽がうたんの者なりとも勿々なか/\かくす事能はず立石が家内三人切殺せし事ども殘らず白状なしければ小塚原こづかはらに於てつひはりつけにこそおこなはれけれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
抽斎の相続したと同じ年同じ月の二十九日に、相馬大作そうまだいさくが江戸小塚原こづかはらで刑せられた。わたくしはこの偶然の符合のために、ここに相馬大作の事を説こうとするのではない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
はうむりて修羅しゆら妄執まうしふはらし申さんとて千住小塚原こづかはらの御仕置場へ到り非人ひにんの小屋へ立寄たちよりちと御頼み申度ことありてまゐりたり昨日御仕置になりたる武州幸手宿富右衞門のくび
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)