“寿々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すず50.0%
すう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
湯女ゆなのお寿々すずは、持て余したように、上り口へ打っ伏したままでいる若い浪人の体から手を離して、呆れ顔に、ただ眺めてしまった。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『いいから、そう云ってお出でなさい。別所べっしょのお寿々すずが来ましたといえば、何を打ッちゃっても、飛んで出て来なけれやあならない義理合いがあるんだから』
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なに、僕も一度は捜しに行こうと思っていたからね。寿々すうさんがそれで癒ってくれれば、僕の思いが通るというもんです。」
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
僕は寿々すうさんのためにそいつを捜しに出かけたんだがね、なるほど確かにそれに違いないと思う薬草はあるにはあるんだが、容易なことじゃ採れっこないですよ。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)