“実悪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ジツアク60.0%
じつあく40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男性のすつきりしたと言ふ美其物の様な人なのですから、在来の実悪ジツアク色悪イロアクなど言ふ役処には、理想的形と気分とを具へた人でありませう。
芝居に出た名残星月夜 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
カネる」と言つた芸風の人ではあつたが、芸の素質はさして広い人とは言へなかつた。「立役」はしても「実悪ジツアク」を兼ることは絶対になかつた。
芝居の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
女役おやま実悪じつあく半道はんどうなんて、各自めいめい役所やくどこが決まっておりましてな、泣かせたり笑わせたり致しやす。——春の花見! これがまた大変だ!
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
『絵本舞台扇』をひもとくものは春章は専ら立役たちやくまた実悪じつあくの俳優を描き
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)