宝飯ほい)” の例文
これから遠く離れた愛知県の宝飯ほい額田ぬかた郡、また幡豆はず郡の一部においても、タンポポをマンゴと呼んでいる土地が今でもある。
宝飯ほい郡の小坂井こざかいにある菟足神社うたりじんじゃで売る風車かざぐるまは甚だ味の富んだ郷土玩具の一つであります。三州の有名な花祭はなまつりに用いる「ざぜち」と呼ぶ切紙も見事な出来栄を見せます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
近時三河宝飯ほい御津みと町附近だろうという説(今泉忠男氏、久松潜一氏)が有力となった。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
三河の宝飯ほい郡でトーゴというのだけはまだ説明が出来ぬが、千葉県印旛いんば郡でコウジバナといっているのは、葉の色花の形がこうじに似ていたからで
信州は北のさかい下水内しもみのち郡、美濃みの山県やまがた郡、三河みかわ宝飯ほい郡などでも、以前の稲扱道具をコバシと呼んでいたことが、それぞれの郡の方言誌に見えている。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
次にめずらしい菫の異名は、三河の宝飯ほい郡などでタロンボージロンボーというので、これは俳人等が早くから注意して、太郎坊次郎坊と歳時記類にも出ているそうです。同じ例は近国に多く
かつて三河の宝飯ほい郡の某村で、たぬきが一人の若者にいたことがあった。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)