“安寿姫”のいろいろな読み方と例文
旧字:安壽姫
読み方割合
あんじゅひめ50.0%
あんじゆひめ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この故に弘前の人は他郷の人を排斥する。就中なかんずく丹後たんごの人と南部の人とを嫌う。なぜ丹後の人を嫌うかというに、岩木山の神は古伝説の安寿姫あんじゅひめで、おのれを虐使した山椒大夫さんしょうたゆうの郷人を嫌うのだそうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
あまりあやしければ、いかなるわけのありてかくはいふ事ぞと委敷尋ね問ふに、当国岩城山の神と云ふは、安寿姫あんじゆひめ出生の地なればとて安寿姫を祭る。
津軽 (新字旧仮名) / 太宰治(著)