安倍貞任あべのさだたふ)” の例文
ここには今でも安倍貞任あべのさだたふの母住めりと言ひ伝ふ。雨の降るべき夕方など、岩屋の扉をとざす音聞こゆといふ。小国、附馬牛つくもうしの人々は、安倍が城の錠の音がする、明日は雨ならんなどいふ。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)