子良しりやう)” の例文
マアよい事をしたと思つて、子良しりやうは喜んでうちに帰りたれにも言はずにその日も暮れましたので、寝床に入つてました。
子良の昇天 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
それからまた三日ばかりつて、天人が空をながめてゐますと、子良しりやうがこつそりと来て、そのそでを引いて、ささやきました。
子良の昇天 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
天人は天に上る飛行機の用をする羽衣をとられて、仕方なく、地上にとどまつて伯良のおかみさんになりました。この天人が生んだ子は男で子良しりやうといふ名でした。
子良の昇天 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)