妲妃だつき)” の例文
この時、源之助は一番目に妲妃だつきのお百といふ大役をしてゐる。この芝居の殺し場は、女二人で男を殺すなど、役にも変化があり、最後まで悪人のはびこる芝居である。
役者の一生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
羽賀井一心斎はがゐいつしんさいを知つたのも、妲妃だつきのお百を知つたのも、国定忠次を知つたのも、祐天上人いうてんしやうにんを知つたのも、八百屋やほやお七を知つたのも、髪結新三かみゆひしんざを知つたのも、原田甲斐を知つたのも
僻見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
あの気性の女は……細川ガラシャと妲妃だつきのお百を一しょにしたようなものだ。見破る者がなければ、満太郎も殺されて、不義の子良介が家督をつぐことになったであろう。居室には鍵がかかっていた。