はげ)” の例文
旧字:
母を喜ばしむ、ぜんよりも一層真心をめて彼女かれを慰め、彼女をはげまし、唯一のたてとなりて彼女を保護するものは剛一なりける
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
この年八月二十六日に市川権十郎は芸道にはげみ、贔屓に負かぬと云う誓文せいもんを書き、父七代目団十郎の寿海老人に奥書をさせて香以に贈った。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
官長の善き働き手を得たりとはげますが喜ばしさにたゆみなく勤めし時まで、たゞ所動的、器械的の人物になりて自ら悟らざりしが、今二十五歳になりて
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
と篠田はお花をはげましつ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
官長のき働き手を得たりとはげますが喜ばしさにたゆみなく勤めし時まで、ただ所動的、器械的の人物になりて自ら悟らざりしが、今二十五歳になりて
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
柏軒が兄を諫め、榛軒が弟をはげました時は文政戊子ならざることを得ぬのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)