奈辺いづこ)” の例文
旧字:奈邊
東京の真中に居る筈の私なのに、私には今自分が世界の奈辺いづこに居るのか解らなくなりました。それ程に、その時の私の周囲は不思議な色をもつて覆はれてゐたのです。
嘆きの孔雀 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
さてさて奈辺いづこへ持つて行つて晴したらよからうか……。
青白き公園 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)