天部テンブ)” の例文
日本に仏教が這入つて後、仏教を以て本体と考へ、日本在来の神の道を異端、又は、天部テンブの道或は、仏教の一分派のやうに感じた。
古代人の思考の基礎 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
本朝ホンテウ出來の像としてはまづ、此程物凄い天部テンブの姿を拜んだことは、はじめてだ、と言ふものもあつた。神代のアラ神たちも、こんな形相ギヤウサウでおありだつたらう、と言ふ噂も聞かれた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
本朝ホンテウ出来の像としてはまづ、此程物凄い天部テンブの姿を拝んだことは、はじめてだ、と言ふものもあつた。神代の荒神アラガミたちも、こんな形相ギヤウサウでおありだつたらう、と言ふ噂も聞かれた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
本朝ホンテウ出來の像としては、まづ、此程物凄い天部テンブの姿を拜んだことは、はじめてだ、と言ふものもあつた。神代のアラ神たちも、こんな形相ギヤウサウでおありだつたらう、と言ふ噂も聞かれた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
何しろ、此二つの天部テンブが、互に敵視するやうな目つきで、睨みあつて居る。噂を氣にした住侶たちが、色々に置き替へて見たが、どの隅からでも、互に相手の姿を、マナジリを裂いて見つめて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
何しろ、此二つの天部テンブが、互に敵視するやうな目つきで、睨みあつて居る。噂を氣にした住侶たちが、色々に置き替へて見たが、どの隅からでも、互に相手の姿を、マナジリを裂いて見つめて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
何しろ、此二つの天部テンブが、互に敵視するやうな目つきで、ニラみあつて居る。噂を気にした住侶たちが、色々に置き替へて見たが、どの隅からでも、互に相手の姿を、マナジリを裂いて見つめて居る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)