“天璋院”の読み方と例文
読み方割合
てんしょういん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠く江戸城の方には、御母として仕うべき天璋院てんしょういんも待っていた。十一月十五日には宮様はすでに江戸に到着されたはずである。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「ほんにねえ」は到底とうてい吾輩のうちなどで聞かれる言葉ではない。やはり天璋院てんしょういん様の何とかの何とかでなくては使えない、はなはだであると感心した。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
二十四の年に後家さんになった将軍の御台所が、すなわち天璋院てんしょういんであります。天璋院殿は島津の息女であったけれども、近衛家このえけの養女として、将軍家定に縁附いたものだということであります。