道場壇上の正面、天照皇大神宮あまてらすこうたいじんぐう八幡大菩薩はちまんだいぼさつ——二柱の御名をしるした、掛軸の前には、燭火が輝き、青々とした榊が供えられていた。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)