“大結”の読み方と例文
読み方割合
おおゆう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、十三年の間、叔父共が、おまえ達の養育料として、ふところへ、入れてはいたろうよ。……ああ、朝ッぱらから、つまらない話に落ちた。おれは、大結おおゆうへ行ってくるよ
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「北の方様を始め、女房衆も老幼も、みな、大結おおゆうノ牧へ、立ち退かれました。この有様です。もう、炎も矢も、防ぎはつきません。——殿にも、大結へお落ちあそばしますように」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひまさえあれば、その住居から一里半も離れている——この“大結おおゆうまき”へ来て、馬と遊んでいるか、さもなければ、丘の一つの上に坐りこんで、ぼやっと、行く雲を、見ているのだった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)