“大主前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
オシユマイ50.0%
ウシユメイ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大主前オシユマイが、時に起つて家人に色々な教訓や批難或は慰撫・激勵をするが、輕口まじりに人を笑はせることが多い。時には、隨分恥をかゝせる樣なことも言ふさうである。
考位ヲトコカタの祖先の代表を謂ふ大主前オシユマイ妣位ヲンナカタの代表と傳へる祖母アツパアと言ふ一對の老人が中心になつて、眷屬の精靈を大勢引き連れて、盆の月夜のまつ白な光の下を練り出して來る。
此中心になる大主前ウシユメイと言はれる老夫——老女アツパアを伴ふ——が時々立つて、訓戒・教導・祝福などを述べるのであります。其間に、眷属どもの芸尽しがあります。
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)