外見うわべ)” の例文
長「馬鹿をいうな、親方の拵えた物だって拙いのもあらア、此の棚は外見うわべいが、五六年経ってみねえ、留がはなれて道具にゃアならねえから、仕事が嘘だというのだ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
倶楽部へ行って球をいたり、浅草公園の群集に混って、活動まちを行ったり来たりして見たり、心のうちでは極度の焦躁を感じながら、外見うわべは如何にも呑気らしくそんなことをやって居る内に
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)