壓搾あつさく)” の例文
新字:圧搾
眞個まつたくむづかしい問題である。周三が腦味噌のうみそ壓搾あつさくするのも無理は無い。幾ら壓搾したと謂ツて、決して彼の期待するやうな名案めいあんは出て來はしない。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
襟に五年の記號のついた、中學の制服を着けて、この頃めつきり大人びた弟は、壓搾あつさくした元氣を底に湛へたやうな顏付で、むつつり默つて頭を下げた。
受験生の手記 (旧字旧仮名) / 久米正雄(著)