きん)” の例文
孔明は、弟のきんを励ましつつ、みじめな敗兵と一緒に逃げあるいた。——叔母も身寄りもみな殺されて知らない顔の兵ばかりだった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
では、それからの彼は、どうしていたかというと、襄陽の西郊にかくれて、弟のきんと共に、半農半学者的な生活に入ってしまったのだった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれど一方——叔父の玄やその家族につれられて荊州へ移った孔明と末弟のきんの方は、そのときこそ、保護者の手で安全な方向を選ばれたかのように思われたが、以後の運命は
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
孔明は、それと共に、弟のきんへ、こう云いふくめた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)