地震ないふる)” の例文
夜のの刻(午後十時)を過ぎた頃に、梢をゆする夜風がひとしきり烈しく吹いて通ったかと思うと、今まで黙っていた古塚が地震ないふるようにゆらゆらと揺るぎ出した。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
大きい屋形は地震ないふるようにぐらぐらと揺れるので、忠通は危うく倒れかかって玉藻の手をとった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)