“因業者”の読み方と例文
読み方割合
いんごうもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アパート支配人江川作平さくへい氏とその老妻おこまさんは、家賃の取立などは随分きびしく、因業者いんごうものの様に云われていたが、二人とも実は仲々の仏性ほとけしょうで、みなし児蘭子を
江川蘭子 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
因業者いんごうもので通っていた主翁ていしゅは、それを突き出したので徳蔵は牢屋に入れられ、其のうちに病死したが、其の徳蔵がかれて往く時着ていた衣服は、店のおんながやった浅黄木綿三つ柏の単衣であった。
幽霊の衣裳 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)