“回教寺院”の読み方と例文
読み方割合
モスク100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
回教寺院モスク型の伽藍の方向へ向かって、波のうねるように押し出して行き、その回教寺院を破壊するべく、得物々々を揮っているのであった。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
砂糖菓子のような回教寺院モスクの屋根も港の檣群しょうぐんも、ゆらゆら雨脚のむこうでいびつな鏡のようにゆれている。そのとき、仏マダガスカル航空フレンチ・マダガスカルサービスの郵便機が、雨靄もやをくぐりくぐり低空をとおってゆく気配。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
回教寺院モスクで鳴らす祈祷の鐘だ。冬といってもこの西班牙スペインのマドリッドの暖さはどうだろう! 秋の初めと変りがない。雪は愚か雨さえもこの一ヵ月降ろうともしない。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)