喪神そうしん)” の例文
かえって、振向いた刹那せつな、烏帽子の金輪にガキッとこたえたに過ぎない太刀の力と、眸のそばまで来た光に、上野介は喪神そうしんしてしまって居た。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのひまに半七は垣を破って内へ駈け込むと、破れ畳にもなまなましい血が流れて、うす暗い家のなかに幽霊のような若い女が、さながら喪神そうしんしたようにべったりと坐っていた。
半七捕物帳:51 大森の鶏 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
震駭しんがい狼狽ろうばい喪神そうしん
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)