和邇わに)” の例文
そのとき和邇わには、十かん論語ろんごという本と、千字文せんじもんという一巻の本とを持って来て献上しました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
または稲羽いなばの兎の皮をぎし和邇わになるもの、すべてこの山椒魚ではなかったかと(脱線、脱線)私は思惟しいつかまつるのでありますが、反対の意見をお持ちの学者もあるかも知れません。
黄村先生言行録 (新字新仮名) / 太宰治(著)
遂に辱められたるを以てうらめしとなす〉とあり、『古事記』には〈その産にあたっては八尋の和邇わにと化りて匍匐い逶蛇もこよう〉とあり、その前文に〈すべて佗国あだしくにの人は産に臨める時、本国もとつくにの形を以て産生