“味気”のいろいろな読み方と例文
旧字:味氣
読み方割合
あじき52.6%
あじけ31.6%
あぢき15.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほおはこけ、眼の下にふかいたるみが出来た上に、皮膚の色はどす黒くにごっていた。鏡を見るごとに味気あじきなさが身にみるようである。
親馬鹿入堂記 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
苦しみもない代わりには、普通の生きもののつ楽しみもない。無味、無色。まこと味気あじけないことろうのごとく砂のごとしじゃ。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
母君はゝぎみにキスしてき給ふ愛らしさ、傍目わきめにも子を持たぬ人の覚えあたはぬ快さを覚え申しさふらふ巴里パリイとははや三時間も時の違ひさふらふらん。味気あぢきなくさふらふかな。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)