呟呻許あくびばか)” の例文
そしてそのうちが時として其日のかてにも差支へる程貧しい事は、村中知らぬ者もなく、健自身も別段隠すふうも見せなかつた。或日、健は朝から浮かぬ顔をして、十分の休み毎に呟呻許あくびばかりしてゐた。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)