“吟味所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎんみしょ66.7%
ぎんみどころ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前を仰ぐと、吟味所ぎんみしょの床に、奉行と与力がいる、書記が机をひかえている。獄吏が六尺をかかえこんで取り巻いている。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その甲斐守が、きょうは吟味所ぎんみしょで、めったにない怒り方を示し、大喝だいかつしていた。
鍋島甲斐守 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
熔鉱炉を据えた仕事場を正面に控えて山の中腹に巍然ぎぜんとしてそびえる巨大な建物は、この鉱山の一切の事を一手に扱う大機関で——すなわち今日の山事務所で、その頃は吟味所ぎんみどころと呼んでいたが
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)