同志どし)” の例文
たいなくとも玉味噌たまみその豆腐汁、心同志どし安らかに団坐まどいして食ううまさ、あるい山茶やまちゃ一時いっとき出花でばなに、長き夜の徒然つれづれを慰めて囲いぐりの、皮むいてやる一顆いっかのなさけ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
雲をけり風にのる大鵬の、嬉しきは此姿ならずや、近くたとへを我が女同志どしにても見よ、彼の田原殿が奧方は京の祇國の舞妓とかや、氏ははるかに劣りし人とか、通常普通なみ/\の娘にて過ぎなば
花ごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)