吃逆しゃくり)” の例文
もう世は末だ。この水陸のみじめな地球も確かにもう終わりだ。最後の吃逆しゃくりがいるんなら、フランスは今それをしてるところだ。
悲しい吃逆しゃくりとともにたえず十二音脚をふんでるかと思われた。所作は荘厳でほとんど神前の儀式めいていた。
そして吃逆しゃくりも激しく出た。土用のあけた日で、秋風の立ったのがどことなく木の葉のそよぎに見える。座敷にさし入る日光から考えて、太陽も少しは南に回ったようだなどと清三は思った。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
しかしその声はごく低くて、吃逆しゃくりに途切れていた。間を置いては時々、死にぎわのあえぎが口をきくのを妨げた。彼女はできるだけ近く自分の顔をマリユスの顔に寄せていた。