“右瞻左瞻”の読み方と例文
読み方割合
とみこうみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とお三重の、その清らかな襟許えりもとから、優しい鬢毛びんのけ差覗さしのぞくように、右瞻左瞻とみこうみ
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
なお前途ゆくての空をながめ視め、かかる日の高い松の上に、蝉の声のかまびすしい中にも、ねぐらしてその鵲が居はせぬかと、仰いで幹をたたきなどして、右瞻左瞻とみこうみながら、うかうかと並木を辿たどる——おおき蜻蛉とんぼ
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うばはあらためて右瞻左瞻とみこうみたが
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)