可申上もうしあぐべく)” の例文
御礼御序おついで御頼おたのみ申候。なおあなたよりも御祝之品に預り痛み入候。いづれこれより御礼可申上もうしあぐべく候。扇子だけありあわせていし候。御入手可被下くださるべく候。御出張之先之事、御案も候半。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
「べきは」とけて「なりけり」と結びたるがもっとも理窟的殺風景の処に有之候。一生嵐山の桜を見ようといふも変なくだらぬ趣向なり、この歌全く取所とりどころ無之候。なほ手当り次第可申上もうしあぐべく候也。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
其他そのた御尋ねに従い各位様の御嗜好に相叶あいかない候御料理色々御紹介可申上もうしあぐべく
「べきは」とけて「なりけり」と結びたるが最も理屈的殺風景のところに有之候。一生嵐山の桜を見ようというも変なくだらぬ趣向なり、この歌全く取所とりどころ無之候。なお手当り次第可申上もうしあぐべく候なり。
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)