可憐しお)” の例文
きょうは珍しく、書物に親しんでおられる——きょうはまた可憐しおらしく、亡き御先代のために、お仏間にお坐りになった——。などと油断していると、雷の子のように
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その時も小鳥は頭を傾げて、不思議そうに老人の顔や、家の暗い様子などを眺めながら……薄紅うすあかい胸の温毛ぬくげを動悸に波打たせていた。老人はこの小鳥の可憐しおらしい様子を見て
不思議な鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)