古木林こぼくりん)” の例文
木はいづれも一かかへ以上もあるが、幹にはすべて厚い苔がまとつてゐるので、何木であるか分らなかつた。然しその苔を剥いで、初めてそれが桐の古木林こぼくりんであるを知つた。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)