“反芻”の読み方と例文
読み方割合
はんすう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お南奉行所の記録に残っている、一年前の宇津の谷峠の出来事を平次は朝の茶に唇を潤おしながら、反芻はんすうするように続けるのでした。
宮坂は度の強い近視眼鏡の奥で睫毛まつげの疎い眼を学徒らしく瞑目していた。それが景子には老文豪の話を頭で反芻はんすうして居るらしく見えた。
ガルスワーシーの家 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
この即興と反芻はんすうとを兼ねた小天才は、この単句をどこから見つけ出したか知らないが、しきりに繰返しては小船の縁をゆすぶっている。
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)