いた)” の例文
文角は今まで洞口にありて、二匹の犬の働きを、まなこも放たず見てありしが、この時おもむろに進み入り、悶絶なせし二匹をば、さまざまにねぶいたはり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
りやそんなに夜更よふかしするもんぢやねえ」といたはるやうなたしなめるやうな調子てうしていつてるのである。さうすると
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
わたくしは盗賊に相違ありませんが、まったくの我来也ではありません。しかしこうなったらの道無事に助からないことは覚悟していますから、どうかまあいたわって下さい。
自来也の話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
いふさへ息も絶々たえだえなるに、鷲郎は急ぎ縄を噬み切りて、身体みうちきずねぶりつつ、「怎麼いかにや黄金丸、苦しきか。什麼そも何としてこの状態ありさまぞ」ト、かついたはりかつ尋ぬれば。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
これかれひとしくいたはり問へば。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)