刻下感こっかかん)” の例文
もっとも刻下感こっかかんに乏しい時に汽車を下りたんで、次に真直まっすぐな往来を真直に突き当りの山まで見下みおろしたもんだからようやく正気づいたのはまえ申した通りである。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)