刈田かりた)” の例文
庭やはたけで遊ぶと叱られるから田へ行くだけでなく、全く刈田かりた頃合ころあいの柔かさを、さがしてでも子どもはそこへ集まったのである。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
一方が広々とした刈田かりたとの境に、垣根もあったらしいが、竹も塀もこわれごわれで、朽ちたくいばかり一本、せめて案山子かかしにでも化けたそうに灰色に残って、尾花が、ぼうと消えそうに
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こがらし刈田かりたのあとの鉄気水かなけみず 惟然いぜん
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)