“冥路”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よみじ72.7%
めいろ9.1%
よみ9.1%
よみぢ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土部つちべ浜川はまかわ、横山——にくらしや、三郎兵衛、憎らしや、広海屋ひろうみや——生き果てて、早う見たい冥路よみじの花の山。なれど、死ねぬ、死ねぬ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
山も動かすべく、川もとどめしむべく、腕力もこれによりて生じ、知力もこれによりて進み、権力もこれによりて張り、威力もこれによりて高く、その力よく法律の権門を破り、禍福の冥路めいろをひらく。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
いくたびも惑ひを悔いてわび申すわが罪ゆるせ冥路よみの父母
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
「もうそ、そ、そんな事……言つて……くれるな! 冥路よみぢさはりだ。両箇ふたりが一処に死なれりや、それで不足は無いとして、外の事なんぞは念はずに、お静、お互に喜んで死なうよ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)