修羅相剋しゅらそうこく)” の例文
光秀とても決して自然の美や雅懐がかいを解さないものではなかったが、いかにせん彼の心はなお寝ても起きても絵筆を持ってみても、人と人との葛藤かっとうの中にあった。修羅相剋しゅらそうこくの人間社会にあった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)