仮寓やどり)” の例文
彼女かれが継母は、その英国に留学しつる間は、信徒として知られけるが、帰朝の日その信仰とその聖書をばげてその古靴及び反故ほごとともにロンドンの仮寓やどりにのこし来たれるなり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)