付木屋つけぎや)” の例文
一と月ほど前に、吉原なかねんがあけて、この二、三軒先の付木屋つけぎやの息子といっしょになったばかりの、これでも花恥ずかしい花嫁さま。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
かど付木屋つけぎやで、薄いこけらの先に硫黄をつけたのを売り歩く小父さん……お美夜ちゃんは、もうこれで一月近くも朝から晩まで、その路地の角に立っているのだった。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)