仔狸こだぬき)” の例文
そして高い高い狸山たぬきやまは、一本の生木もないやうに焼かれてしまひました。火事のあとで、村の人達が上つて行つて見ますと、百穴の中から、ひ出して来た古狸も仔狸こだぬきも、皆な焼け死んでゐました。
馬鹿七 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)