“人輪”の読み方と例文
読み方割合
ひとわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石燈籠いしどうろうの前には二十人ばかりの人が輪をつくっていた。そこには一枚の藁莚わらむしろせて覆うてあるものがあった。彼は人輪ひとわの間にはさまってのぞいた。
雀が森の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
にわかごしらえの水独楽みずごままわしの太夫たゆう、いでや、独楽をまわそうとしてはでな口上をいったはいいが、ひょいと人輪ひとわのなかの浪人と六のすがたを見て
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのあいだも人輪ひとわの肩ごしに、眸は、演舌している法師のすがたへ射向けていた。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)