五位ごい)” の例文
早朝から正成は身浄みぎよめして自室にこもっていたが、やがて五位ごいじょうの衣冠をただし、供にも南江正忠、矢尾ノ常正など、いつにない列伍をただして出て行った。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やはり好色な隣の五位ごいが導いて来た人に違いないと惟光これみつを疑っているが、その人はまったく気がつかぬふうで相変わらず女房の所へ手紙を送って来たり、たずねて来たりするので
源氏物語:04 夕顔 (新字新仮名) / 紫式部(著)
いともかしこき五位ごいはり
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)