乳母子めのとご)” の例文
宗盛親子が、源氏の船に引上げられたのを見た宗盛の乳母子めのとご飛騨ひだの三郎左衛門景経は、主危うしとばかり、急いで義盛の船に飛び乗って来た。
その父を尋ぬればさんぬる平治の乱にちゅうせられし悪右衛門督信頼卿の舎兄民部少輔みんぶのしょう基成とて奥州平泉へ流され給ふ人の乳母子めのとご宮内判官くないほうがん家長いえながといひし人の娘なり
「遠からん者は音にも聞け、近からん者は目にも見よ。木曽殿の乳母子めのとごの今井四郎兼平、三十三歳になる者ぞ。木曽方に、われありとは鎌倉殿もご存じあろう、この兼平討って兵衛佐殿にご見参に入れよ」